お片づけコラム

「楽をする部分」と「手をかける部分」のバランス

最近は「無理をしない」ブームなんだと思います。家事関係の本でも「無理せず」とか「楽になる」とか「ゆるく」といった言葉が表紙に書かれた本がたくさん。かく言う私も「ゆる家事」という言葉をよく使います。


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これらの言葉ってともすると「だらしない」といった印象を与えるようにも思います。
例えば私は「洗濯物は畳みたくないなら畳まなくてOK!」と常々話してますが、さわりだけ聞くと「洗濯物すら畳めないなんて…」って感じる人もいそうです。
でもこれは、「畳まなくていい=ソファの上にのせたままでOK!」という話しではなくて、畳まなくて済むようにTシャツ、カットソー類はハンガー収納にする、引き出しに入れる枚数を減らしてフワッと畳み収納にするといったことを提案していて、けして「だらしなくしていい」という話ではないのです。ハンガー収納やフワッと畳みが「手抜き家事」と言われるのであれば、それは価値観の違いだから仕方ないけれど、私は家事に対して手抜きをしているとは全く思ってなくて、むしろ「きちんと丁寧に暮らしている」とすら思っています。

きちんとした暮らし、丁寧な暮らしが「ふきんは大きなお鍋で毎晩煮沸消毒をします」や「掃除機は使わずホウキで掃除しています」だとしたら、私は全然そんなことしてはしてません。何故かと言うと、鍋で煮沸消毒という行為自体に魅力を感じないから。時間がないわけではなく、楽しいと思えないからやりたくないのでやっていないのです。ではふきんはどうしてるかと言えば、ロハコで売ってる無印良品のダスターにして毎日使い切って捨ててしまってます。煮沸消毒も使い捨てダスターも「清潔さを保つ」という意味ではどちらも一緒で、本来どちらの家事の方法が優れているという話しではないと思うのです。なのに、なんで使い捨ては悪く言われてしまうのでしょう?

無理をしない家事的な本のレビューで、ルンバを使っていることに対して「掃除機かけすらやらないなんてだらしがない」といったことを言う人をみて、私はとても悲しい気持ちになりました。「私の時代は洗濯機なんてなくてタライで洗濯をしていたのに今の人達は楽でいいわね〜」みたいな嫌みを言うお姑さん?と一緒ですよね。楽になって何が悪いのでしょうか?

ふきんを煮沸消毒しているのが大好きならなにも問題ないです。だけど本当のところは好きじゃないのに「お鍋で煮沸消毒」をしないと主婦失格的に感じてしまって、無理をしてやっていたり、できない自分を責めたり。こういうの、もうやめたらいいのにな〜って思います。

私はルンバを使うけど、料理は大好きだから手をかけて作ります。煮沸消毒はできないけど、植物の手入れは時間をかけてします。こんな感じに「楽をする部分」と「手をかける部分」のバランスを上手く取って、心地良く暮らせたらいいですよね。


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2017-09-24 | Posted in ブログ, お片づけコラムNo Comments » 

 

なんちゃって片づけ上手になっていませんか?

「私は片づけられるけど、主人が散らかす」「こどもが全く片づけない」といった話しをよく聞きます。ヒバリ舎にご依頼がある方の中にも事前ヒアリングで「私は片づけが得意だけど家族が散らかすから片づいていない」ということを言われる方もいます。


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でもね、いざ訪問してみると、残念ながら本当に片づけが得意な人は殆どいないのですね〜。でもこれは「正しい片づけの仕方」を知らないだけだし、「正しい片づけの仕方」なんて親からも学校の先生からも習っていないので、できてなくて当たり前。なので、出来て無くてもいいのですが、では何が問題かというと、自分では片づけ上手だと思っている人ほど、片づかない原因を他者のせいにしがちというところ。

実は私も以前は「なんちゃって片づけ上手」さんでした。なんちゃって片づけ上手な人の特徴は「問題点を隠す」です。「目の前にモノがごっちゃりあったらそれらを全部見えないところに入れる」という片づけ方をするので、一見お部屋の中はキレイ。でも実は押入、クローゼット、納戸などの中はモノが大量に溢れてぐっちゃぐっちゃなので、何がどこにあるのかわからなくなり、無くしモノが多いのもこのタイプだったりします。でね、一見キレイなお部屋になるので、自分では片づけ上手だと思っていて、モノを出したら出しっぱなしにしちゃう家族に対してキレたり、家族の所有物を捨てろ、捨てろって言ったりも。自分のモノだっていっぱいあるのに収納場所にギチギチに詰め込んでるからモノの総量を把握してないので、人のモノばかり多いように思ってしまうんですね。

ではなんちゃって片づけ上手から本当の片づけ上手になるにはどうしたらいいかと言うと、「現状を把握する」これです、まずは。具体的に言うと、見て見ぬふりをしていた押入の中やクローゼット、納戸の写真を撮る。これで客観的にこれはまずいぞ!って思えますから、そう思ったら今度は、どこでもいいので引き出しの中を見てみる。きっとこの中もぐちゃぐちゃですよね。でも押入に比べたら簡単そう!って思いませんか?実際簡単なので、最初の一歩は引き出しの中を整理することから始めて下さい。モノを全部出す、出したモノを「使っている」「使っていない」「使っていないけど気に入っている」で分けて、使っているモノだけ戻す。使ってないけど気に入っているモノは思い出ボックスを作ってそちらに保管。これを色々な場所で繰り返せば、本当の片付け上手になっていきますよ。


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2017-09-09 | Posted in ブログ, お片づけコラム, 整理No Comments » 

 

お菓子の缶はお菓子を入れるためのもの

先日、缶に入ったクッキーを夫が実家からもらって帰って来ました。
昔の私だったらこの缶を「何かに使えるかも!」とウキウキしながら取っておいたと思いますが、今はそういう気にはまったくなりません。
それはその缶が何かに使えることはないということを体験を通して学んだから。


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整理収納アドバイザーの資格を取った年に、私は家中の大整理をしました。
その時に「何かに使えるかも」と思って取っておいて結局何にも使われずに保管だけされていた缶や瓶が大量に出て来て、それらを捨てながら心底ウンザリしたのです。

結局のところ、お菓子の缶は中身のお菓子を入れる目的で作られたモノであってそれ以外の何かではないのだな〜と。可愛い缶(カファレルのとかやっぱり可愛くてトキメクし!)を取っておきたくなる気持ちはわかるけど、収納用品として作られているわけではないので、収納用品としては使いにくいのは当たり前。
もちろん、偶然引き出しの仕切りにピッタリのサイズだった!という時もあるでしょうが、そんなことがいつでもあるわけもなく。そもそも仕切りが欲しいなら仕切りとして売られている商品を購入した方が使い勝手の良いモノが買えますよね。

こういう自分の意志とは関係なく家に入って来るモノは忙しい時は特にそのまま家の中に放置してしまいがちです。取っておくことよりも捨てるという行為の方が手間がかかるのでどうしてもそうなってしまうのですが、だからこそ予め「缶のお菓子をもらったらすぐにお菓子を缶から出して缶は不燃ゴミに入れる」といったルールを作ってしまって、サッサと捨てる方がいいです。
「何かに使えるかもしれないものを捨てるなんてもったいない」という考えから「何にも使えないモノを保管している空間の方がもったいない」に変わっていけば、必ずスッキリした部屋を作れますよ。


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2017-08-22 | Posted in ブログ, お片づけコラム, 整理, 収納No Comments »