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UR賃貸住宅ってこんなとこ〜建物の種類編③
建物の種類編の3回目です。前々回は「超高層タワー群」、「コジャレ建物群」、「コンパクト群」を取り上げ、前回は「大規模開発団地群」として光が丘パークタウンを取り上げました。
今回は映画(平成狸合戦ぽんぽこ)の舞台にもなり全国的にも有名な多摩ニュータウンを取り上げてみます。
多摩ニュータウンは稲城市、多摩市、八王子市、町田市に計画・開発された日本最大規模のニュータウンです。開発主体は、都市再生機構(UR)、東京都、住宅供給公社(JKK)など多岐に渡り、分譲住宅と賃貸住宅があります。
UR賃貸住宅も稲城市、多摩市、八王子市にあり、(※町田市には多摩ニュータウンとしてのUR賃貸住宅はなし)八王子市だけで12個の団地があります。
多摩ニュータウン 松が谷 404戸
多摩ニュータウン シティハイツ南大沢 384戸
多摩ニュータウン ベルコリーヌ南大沢 385戸
多摩ニュータウン ライブ長池 コリナス長池 588戸
多摩ニュータウン ライブ長池 長池公園せせらぎ通り北 142戸
多摩ニュータウン 南大沢学園二番街 410戸
多摩ニュータウン ライブ長池 蓮生寺公園通り二番街 84戸
多摩ニュータウン ライブ長池 長池公園せせらぎ通り南 146戸
多摩ニュータウン 南大沢学園四番街 155戸
多摩ニュータウン 南大沢絹の道一番街 230戸
多摩ニュータウン グランピア南大沢 426戸
多摩ニュータウン ライブ長池 ビューコート別所 160戸
合計3,514戸!
ですが、今日の時点でUR賃貸住宅サイトでの募集は0!
八王子市にある多摩ニュータウンのUR賃貸住宅はどこも大人気なのです。
八王子市の多摩ニュータウンのUR賃貸住宅は京王相模原線の「南大沢」駅に集中しています。
駅周辺に6つの団地があり、更にJKK(公社)や都営住宅もたくさんあるので、四方八方団地だらけなのですが、どこもゆったりとした敷地な上に、公園などのオープンスペースも豊富。また、歩車分離が徹底しているため、美しい遊歩道を散歩気分で歩いて家に帰ることができます。
南大沢にある様々な団地で1番規模が大きいのはベルコリーヌ南大沢です。
そのほとんどが分譲住宅であり、上の写真の建物のように全て南欧風のとても素敵な建物で、駅からは歩行者専用の遊歩道で直結しており、周辺一帯美しい景色が続きます。
実はこの分譲住宅には史上最悪の欠陥住宅という暗い過去があり、それは46棟丸ごと欠陥住宅、全919戸というスケール。1989年から1993年にかけて分譲されたのですが、その後20年かけて全部の棟が建て替えられました。なので遊歩道や公園などは経年劣化が目立つけれど建物は比較的新しいという不思議なことがおきています。
賃貸も少しだけあります。
多摩ニュータウン ベルコリーヌ南大沢
間取り1DK~4LDK+S/42㎡~108㎡ 家賃77,600円~148,500円
賃貸住宅の方も1990年3月〜91年4月にかけて建てられた建物なので(こっちは欠陥住宅じゃなかったのでしょうか…)築後30年以上経過しており、外観はまだしも中は間取りも内装も設備もだいぶ古めかしくお世辞にも素敵!とはならないのですが、それもなんか味があると思う人も多いのか、いつでもめちゃくちゃ人気です。ごくたまにネット上に空室が現れますが速攻消えます。
次は多摩市です。
多摩市には15個のUR賃貸の団地があり約1万1000戸(!)が管理されています。
こちらは最初期の開発なので、1971年に入居が始まった永山団地など築50年を超えているため、部屋の間取りも昔の和室がメインな3Kなどが多いです。
よくニュースなどで「多摩ニュータウンの住民の高齢化問題」が取り上げられるのは多摩市の住宅で、実際UR賃貸住宅も永山団地のような団地ばかり。UR賃貸住宅は一時期の建て替えブームが去って、今はサスティナブルな団地再生ブームのようで、お部屋の中はリノベーションでなんとかしようとしています。
このようにお部屋の中はキレイにしてありますが、5階建てでエレベーター無しなどお世辞にも住みやすいとは言えず、駅からバス便など利便性も悪いとなると過疎化していく団地も増えていくのではないでしょうか。そもそも人口が減少しているので空き家問題はUR賃貸住宅だけではないですけどね。
次回は(まだ続くのか!)変わり種の団地やお部屋について紹介します〜。
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